キューブ界1とキューブ界2

 

最近キューブ界2という言葉を耳にしました。

コロナ前のキューブ界が1でコロナ後に新たに生まれたキューブ界が2だそうです。ちなみにこの言葉を作ったのはまっさんです。この言葉が凄く気に入ったのでちょっと紹介しようと思います。

 

僕は昔の人間なので昔語りをしますが、ほんの5年くらい前まではルービックキューブの大会に出る人は全員が全員のことを知っていました。Twitterでも大体みんな同じ人達をフォローしていて明らかにコミュニティは1つでした。

新しいキューバーが大会に参加したりTwitterを始めたりしたらキューブコミュニティの人達はその人達を歓迎しコミュニティの門戸を開けていました。コミュニティが1つだからです。

しかしここ数年新規参入者がどんどん増え、結構な人と交流のあった自分でさえも大会参加者の半数以上が知らない人ということが珍しくありませんでした。2019年の日本大会なんかは参加者が400人近くいましたが、多分300人くらいは知らない人だったような気がします。

 

こんな感じでスピードキューブをする人が増えていき、母数が増えると当然コミュニティ自体も増えていきます。今まで1つしかなかったスピードキューブのコミュニティはもはや過去のものになりつつあります。

例えば僕が前に参加していた大人キューブ会というオフ会があります。名前の通り大人だけが参加できる平日夜のオフ会です。参加者は自分が大会で話した事がない人やそもそも大会に出たことのない人ばかりで、大人キューブ会に参加しなければ話す機会のない人ばかりでした。自分の知らないところで新たなコミュニティが生まれてるんですね。

最近自分が参加したDiscord鯖でCubers' Clubhouseというのがあります。Crossfall君という高校生の方が立ち上げたもので中高生を中心に60人くらいメンバーがいます。これもコロナ禍がなければ生まれてこなかったコミュニティですよね。ここの活動を見てると中高生はコロナ禍でも活発だなあと思います。実際Twitterでも中高生にフォローされることが増え、今一番スピードキューブを頑張ってるのは中高生なんじゃないかとさえ思います。

 

話を戻しましょう。キューブ界1と2の話でしたね。

コロナ禍で大会が無くなり今までキューブを続けてきたキューブ界1の人達は少しずつキューブをやめていきました。大会で記録を残すことが目的で頑張ってきたんだからそりゃそうですよね。

その一方でコロナ禍で新たにキューブを始めた人も多く、そんな今が旬の人達がネットで集まってキューブをしているキューブ界2は今盛り上がりを見せています。

キューブ界2って言い方も少し違いますね。キューブ界2は別に1つではなく、新たにキューブを始めた人達が色んなところで色んなコミュニティを作って複数の新たなコミュニティが生まれました。

 

コミュニティってものは流行り廃りのあるもので、自分も長くいたからわかりますが色んな人が出たり入ったりを繰り返していました。しかしコロナ禍以降の流れは今までとは違った流れでした。今までのキューブ界1がみるみる廃れていき代わりにキューブ界2が大きくなっていっています。これは結構面白い変化だと思います。

自分もコロナ禍でキューブをやめそうになった側の人間なのでどこまでついていけるかはわかりませんが、キューブが好きでキューブの情報に1秒でも長く触れていたいという気持ちは変わらないので、これからも変わっていくスピードキューブコミュニティを眺めていきたいものです。